書くべきものは雑文と呼ばれるテキスト(カクテキ本館)

日記でもなく論説でもなく、雑文のようなものを書いていきます。

雑文サイトをはじめてみたい

 まだブログという形式が普及する以前、21世紀になるやならずの頃に、インターネットの片隅で「雑文サイト」と呼ばれる個人サイトの一群があった。とくになんの役に立つわけでもない、ひたすらエッセイ風の「おもしろい文章」を、みな競い合うように公開していた。「雑文館」「それだけは聞かんとってくれ」「補陀落通信」「森で屁をこく」といったサイトはよく読んでいた。

 「ろじっく・ぱらだいす」「我思う 故にラーメン」「popoi」「侍魂」といった「テキストサイト」の隆盛と時期は重なっていたが、衰退は雑文サイトの方が早かったように記憶している。

 私がブログをはじめたのは、かつて楽しませてもらったあんな「雑文」を、自分でも書いてみたいと思ったからだ。かの先達に比して、文章力は雲泥の差、月とスッポン、提灯に釣鐘、猪木とエノキ、シン・ゴジラと慎吾痔だ、くらいの違いがあることはもとより承知の上である。

 それでもたまには人様に喜んでもらえるような文章を書きたいと思います。更新もそう頻繁にはいかないと思いますが、あまり期待もせず、気長にお付き合いいただけると幸いです。